大学へ

こんばんは。

今夜も阿智村のホスト宅からお送りしています。

ちょうど一週間前のこと、とっても珍しい体験をさせてもらいました。

小学校の先生を目指す大学生たちに、卒業研究のアドバイスをすべく、研究室にお邪魔することになったのです。

きっかけは数日前のBBQ。

近くにお住まいの大学教授と小説談義で盛り上がり、ぜひ研究室に来てくれないかとお誘いを受けた。

2つ返事で「行きます!」と応じると、翌朝には日時や移動手段も決まった。

当日は先生のお部屋でコーヒーを飲みながら、哲学の話をした。

やはり常に勉強している人との会話はとても楽しい。

その後、先生が担当している一限の授業に参加させてもらう。

まさかWWOOF旅を始めて1週間後に一限に出席することになるとは思わなかった。

授業の後はいよいよ本題。

先生が受け持つ学生さんたちへの卒業研究アドバイス。

一人20分で研究の進捗を聞かせてもらい、それに対して質問やコメントをする。

3人の学生さんの発表を聞かせてもらったが、非常に興味深い内容だった。

自分自身が理系の研究だったので、テーマは誰にも理解されなくて当然のものだったが、文系の研究はその点非常に面白い。

国語教育の歴史、若者言葉の変遷、国語教育へのマンガ導入など、個性に溢れる内容で、突然の乱入者に緊張しながらも丁寧に説明してもらった。

いろいろと意見はあったが、3人に共通していたものとして、「自分の意見か、一般論かが分からない」というものを挙げた。

引用元の研究者の意見なのか、それとも自分が立てた仮説なのかを質問すると、全員が慌てた様子になっていた。

偉そうに質問しておいてなんだが、自分にも全くあてはまる問いだと思った。

本当に自分の意志で選んでいるのか?

なんとなく常識に従っているのか?

今回の旅でいろんな価値観に触れることで、そうした柵を少しは取り払えるような気がしている。

最後に、小学校の先生を目指す卵に向けたオススメ本を紹介した。

  • レイチェル・カーソン 『センス・オブ・ワンダー』
  • 森博嗣 『勉強の価値』
  • セネカ 『生の短さについて』
  • キケロー 『老年について』

我ながらいいチョイスだ。

『センス・オブ・ワンダー』は講義の教材にも使われていたらしい。

最後に先生とお昼を食べて、教育についていろいろとお話をした。

海外生活を通じて最大限の協力をすることを約束し、握手とともにお別れ。

たくさんの気づきと学びを得た一日だった。

先生によれば、僕は大学の教員に向いているという。

基本的には、本を読んで学んだことを話すのが仕事だから、だそうだ。

本当にそうなのであれば、ぜひやってみたい笑

大好きなSF小説が海外の教科書に載っているのか、どんな教育効果を狙っているのか、ニュージーランドで聞いて回って論文にでもしようかしら。

猛烈な勢いで書いたが、今日は疲れたので読み返さない。

明日頑張れば、次の日は一日オフである。

それでは、また。

休みに胸を高鳴らせながら

2024.5.31

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