旅の効果

こんにちは。

少し時間ができたので、この一か月で自覚している成長を言語化してみたいと思います。

まず最大の効果は、『常識』が思考の邪魔をしなくなってきたことです。

正直、これまでの人生では名門大学・大学院を卒業し、一流の大企業で2年間仕事をしていたので、いわゆるエリート街道を邁進していました。

いうなれば、新幹線のグリーン席チケットを手に入れたような感覚で、皆が目指す「東京」という街にまっしぐらでした。

しかし、自分の意志で新幹線を降りて、いざローカル線に乗り換えてみると、東京よりもっと魅力的な場所があり、そこにはたくさんのナイスガイが暮らしていました。

こうした人たちに出会い、同じ時間を過ごすうちに、世界はこんなにも広いのに、自分の視野はあまりにも狭かったんだ、と体感するようになってきます。

そうしてふと気づけば、『常識』以外の考え方に対する罪悪感・不安感が、自分の中で小さくなっていました。

自分の意志で生きている人の魅力に当てられて、僕の中に眠っていた個性や勇気が力を取り戻しているのでしょう。

凝り固まった視界や思考にマッサージをするために、旅は必要な工程なのかもしれませんね。

次の効果は、体・心・頭の性能が向上していることです。

これは旅というよりも、農業旅の効能かもしれません。

農作業による肉体の機能向上は言わずもがなで、自分の知っていた「体調が良い」を大幅に超えてきています。

肩こりや頭痛は全くありませんし、筋肉量や体力が明らかに増えています。

心の機能というものがあるのか分かりませんが、先ほども述べたように、勇気が一番成長しているように感じます。

新たなチャレンジへの一歩目が今までより軽く、その結果を受け止める胆力が身についてきたような体感です。

自分のやりたいことに対して、「やるor やらない」でクヨクヨすることがなくなり、どうやって実現しようか、という思考に直通させられるようになってきました。

田舎では必要以上の情報が入ってきませんし、常に自然に囲まれているので、自分の気持ちに正直になりやすいことも、要因の一つかと思います。

そして頭の機能ですが、端的に言えば「使っていなかった回路」が活性化している感覚です。

おそらく脳内にはたくさんの思考回路が存在していて、子供の頃はそれらがきちんと使われていたのですが、受験戦争・就活・見えない常識などが個人の思考を制限するうち、同じ回路しか使わなくなるのではないかと想像しています。

小さい頃は野球選手やパイロットになりたかった子供たちも、20才を過ぎれば多くが大企業病を発症しているのは、そうした理由でしょう。

自分自身も全くその例に漏れず、良い子を全うしていたので、常識的な思考回路ばかりを使っていました。

しかし、旅をしていると常識外れのイベントばかりが起こるので、それらに対応するために他の回路を動員する必要が出てきます。

このおかげで、以前は受け入れられなかった人や考え方を肯定できたり、物事をこれまでにない視点から考えられているように思います。

そして最後の効果は、ビクビクしない精神です。

普通の生活では出会えない人間やイベントが目白押しなので、いちいち驚いていては身が持ちません。

結果、自分のキャパシティがかなり広くなった実感があります。

唯一ビックリしたのは、農作業中に突然ヘビに襲われたことでしょうか。

足元にピュっと飛んできましたが、長靴を履いていたのでノーダメージでした。

これをきっかけに、野外ではヘビが襲ってくるかもしれない、と学習したので、おそらくもうビックリすることはありません。

このような体験を繰り返せば、突然のチャンスや大きな決断に際しても、真摯に向き合える胆力が身に着くだろうと思います。

以上が今感じている成長です。

たった1か月でこれですから、まだまだ自分は成長期なのです。

せっかく得た貴重な期間、まだまだ面白く生きてやろうと思います。

それでは、また

いろいろあって元職場ビルで座りながら

2024.6.15

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